住宅ローンを考えるとき、頭金を当然のようにお考えの方も多いかと思います。
これはかつて、頭金なしでは住宅ローンが借りられなかったことに由来するのですが、今では頭金なしでも審査に通ることはできます。
事実、住宅ローンを頭金なしで借りることを推奨する人もいますし、一つの方法として主流になりつつあります。
しかし、本当に頭金なしで住宅ローンに手を出しても大丈夫なのでしょうか。
「もしかして無謀なことなのでは?」と少し考えてしまいますよね。
そこでこの記事では、そんな疑問にお答えするべく、後悔する前に知っておきたい3つのポイントについてお話ししたいと思います。
頭金なしでも本当に住宅ローン審査は通る?
まず大前提として知っておいて欲しいのは、頭金なしの住宅ローンは裏技ではないということです。
頭金なしで住宅ローンを組むことは、法の目をかいくぐってグレイなことをしているわけでもないですし、当然違法行為でもありません。
もちろん悪徳金融の手口でもありません。
つまり、方法として法的に無謀という事ではなく、当たり前の選択肢として考えてもいいのです。
大事なのは、頭金なしでも住宅ローンを払えるのか?ということです。
1.住宅ローンの金利を考えてみる
頭金を払えば、住宅ローンとして借りる額は当然安くなります。
そして、借りる額が安くなれば当然金利は下がります。
これは当たり前の話ですよね。
事実、頭金を払うことのメリットは、いろいろな状況を提示されたとしても、ここに集約されていると言っても過言ではありません。
ですから、少々金利が高くても払えるならば、頭金の必要はありません。
つまり、将来的に自分がその額を払う目処が立っている、もしくはプランとして無理がないのなら、むしろスタート時点の負担を軽くすることができ、有利になることもあります。
つまり、
- 全体としての損得を考えるのか?
- スタート時の負担を重視するのか?
実際はその一点です。
2.売却する場合を考える
続いて、住宅を売却した場合を例にして考えてみたいと思います。
住宅を売却する場合、基本的には住宅ローンの支払いを終えていないと売ることはできません。
例えば、家を建てる際に総額3000万円掛かったとして、そこから大工さんの手間賃やもろもろの経費を抜けば、家自体の価値は、場所や地価にもよりますが2100万円といったところです。
ですから、3000万円を全額住宅ローンで賄った場合、住宅を手放さなければならなくなった時に、住宅の売却益と相殺して残りのローンを一括で返すことが難しくなります。
しかしこの場合も、支払いが滞っていたり、不可能となった場合の話です。
大事なのは、ご自身の年収や生活スタイルからしっかりとシミュレーションをし、無理のないローンプランを立てることです。
途中で行き詰って家を手放すことのないような余裕あるプランを組むことができれば、その心配は薄いと言っていいでしょう。
3.大切なのは返済可能な見通しがあるかどうか
頭金をためるとなれば、その間賃貸のマンションに住んだりと結局そこで家賃を浪費することもあります。
また、頭金をためている間に住宅ローンの金利が上がることだってあります。
頭金なしの方がいいとは言いませんが、無理のない返済プランさえ立てることができるのであれば、一つの選択肢として頭に入れておくといいかもしれませんね。
夢のマイホームを購入するためにも、しっかりと計画を立てるようにしましょう。