家を建てるときに重要視したいポイントに、
地震に強い家かどうか?が挙げられます。
最近では震度5を超える地震が度々起こっていますので、
「地震に強い家を建てたい!」とお考えの方も
多いのではないでしょうか?
この記事では、家を建ててから後悔しないために、
地震に強い家の代表的な構造や工法、そしてハウスメーカーを、
様々な視点から徹底比較していきたいと思います。
地震に強い家の目安、耐震等級とは?
まずはじめに、『地震に強い家』の目安となる、
耐震等級についてお話したいと思います。
耐震等級とはその名の通り耐震性能を表すもので、
3段階の等級があります。
耐震等級一覧表
耐震等級1 | 建築基準法で定められているのと同程度の耐震性能 |
---|---|
耐震等級2 | 等級1の1.25倍の耐震性能 |
耐震等級3 | 等級1の1.5倍の揺れに耐えられる耐震性能 |
耐震等級1でも決してもろいわけではなく、
数百年に1度レベルの地震(住宅密集地での震度7程度)でも倒壊せず、
数十年に1度レベルの地震(震度5強程度)でも損傷しないレベルが
想定されて等級づけがされています。
『等級1』でも住宅としては十分ですが、
最近の日本の地震の多さ、そして地震に強い家を建てることを
考えた場合、等級を上げた家づくりをオススメします。
地震に強い家にするには地盤も重要!
耐震等級ばかりに目が行きがちなのですが、
いくら家の耐震等級を上げても、肝心の地盤が弱ければ
地震に強い家とはいえません。
最悪、通常では倒壊しない程度の地震、揺れで
家が致命的なダメージを負う可能性があります。
「地盤の強さなんて、パッと見ではわからない…」
そう思われるかもしれませんが、いくつか判断材料があります。
まず、造成や整地されてから数年しかたっていない土地は
注意が必要です。
盛り土が混ざっているために、地盤の強度にムラができ、
地震の際に土地の一部だけが沈下してしまう恐れがあります。
その場合、『地盤改良工事』などの
余計な出費がかさんでしまうかもしれません。
また、水辺に近い土地は周辺の土の水分が多く、
倒壊しやすい危険性があります。
造成されてから十年以上経っていること、
付近の道路に不自然な亀裂などが入っていないことが、
強い地盤のチェックポイントとなります。
地震に強い家にするために、地盤にも注意をしてみましょう。
家の間取りや形で地震に強くなる?
意外に思われるかもしれませんが、
実は、家の間取りや形によっても耐震性に違いが出てきます。
いびつな形をした家の場合、地震が発生した際に
地震の揺れが分散しづらく、1つの場所に集中してしまいます。
結果、その部分から家を倒壊させてしまうのです。
地震に強い家にするためには、出来るだけシンプルな家の形、
間取りを心がけるようにしましょう。
また、二階建ての家よりも『平屋の家』のほうが地震に
強い家になります。
なぜならば、平屋には二階部分が無いので
地震の際、上から重みがくることがありません。
ですので、家を倒壊しづらくしてくれるのです。
地震に強い家の構造・工法はどれ?
住宅の構造には大きく分けて3種類あります。
耐震性において、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
地震に強い家にするために、しっかりと把握しておきましょう。
鉄筋コンクリート構造
しかもその性能が長続きするのも魅力です。
しかし、建築にコストが掛かりますし、建物全体の重量があるので
地盤改良工事が必要になる場合があるというデメリットがあります。
木構造
在来工法よりも2×4の方が耐震性能は高めやすくなります。
しかし、木造住宅は耐久性に劣るため、
築年数を重ねるごとにどうしても耐震性能は落ちていってしまいます。
鉄骨構造
鉄筋コンクリート程ではありませんが、
木造よりも築年数による劣化は抑えられます。
鉄筋コンクリートよりもリフォームがしやすいといったメリットも。
しかし、やはり木造よりもコストが掛かってしまいます。
以上3種類の構造をご紹介しましたが、
実は、現在の耐震基準で建てられた家の場合、
どの構造で建てたとしても特に耐震性に問題はありません。
これから長い期間住むことになる家ですので、
まずはご自身にとって住みやすい構造、工法の家を
選択するようにしましょう。
耐震性についてしっかり相談しよう
耐震性能については、業者によって考え方は様々です。
独自の耐震設計を売りにしているハウスメーカーや
工務店もありますが、その場合は特定の工法に
こだわっているケースも多くあります。
得意な工法や地盤のことを含めて、地震に強い家になるよう、
しっかりと相談できる住宅業者を見つけるようにしましょう。