手入れ不要な外壁にしたい!注文住宅はメンテナンスフリーにできる?

知っておきたい注文住宅

注文住宅は自分で仕様が決められるのが最大の魅力です。

一方で、分譲マンションなどとは違い住宅の手入れは自分で行わなければなりません。

特に外壁のメンテナンスは日々の手入れが難しいため、できればメンテナンスフリー(手入れ不要)にしたいですよね。

住宅を手入れ不要の外壁にする方法はあるのでしょうか?

この記事で検証していきたいと思います。

住宅の外壁基礎知識

外壁外観

そもそも住宅の外壁についての基礎知識がなければメンテナンスの仕方もわかりませんよね。

まずは住宅外壁の基礎知識をしっかり抑えておきましょう。

基本的に注文住宅では、外壁材と外壁に使う塗料を決めることになります。

安い外壁塗料は劣化が早く、わずか5年あまりで外壁塗装の塗り替えが必要になることもあります。

また、住宅の外壁材も選び方によっては、わずか10年でヒビが入ってしまう…といったケースもあるのです。

そういった点を考えると、多少初期費用がかかったとしても、耐久性・耐候性に優れた住宅の外壁を選ぶことが、長期的に見ればメンテナンス費用を抑えることに繋がります。

そして、住宅外壁や屋根のリフォームは小分けにせず一気に修繕する方が費用を抑えることができます。

住宅の外壁は完璧なメンテナンスフリーにはできない?

疑問を持つ女性

これから長く住み続ける注文住宅です。

住宅外壁のリフォームが必要ない完全なメンテナンスフリーにすることはできないのでしょうか?

残念ながら現時点では、汚れない・劣化しないで半永久的に持続する外壁材、塗料は存在しません。

メンテナンスフリーとうたわれている住宅外壁材や塗料も、従来の塗料に比べてはるかに長持ちするというだけで、完璧にメンテナンスフリーというわけにはいかないのです。

ただし、耐久性の高い外壁を選べばメンテナンスの周期が長くなることは確かです。

メンテナンスフリーに近い外壁材はどれ?費用の相場は?

では、メンテナンスフリーに近づける外壁材にはどんなものがあるのでしょうか?

ここで何点かご紹介したいと思います。

1.サイディング材

サイディング

『サイディング材』とは、セメント・繊維をメインに合わせた外装材のことで、品質の均一性が高く、デザインも様々なものを選べるのが特徴です。

非常に耐久性の高い外壁材で、近年の注文住宅では選ばれることの多い外壁材です。

サイディング材の種類 メンテナンス周期目安 費用相場(1㎡あたり)
窯業系サイディング 約7~8年 3,000円~
金属系サイディング 約10~15年 4,000円~
木製サイディング 10年前後 6,000円~
樹脂系サイディング 約10~20年 9,000円~

サイディングには様々な種類がありますが、耐久性に優れているのは金属系・樹脂系のサイディングです。ただし、費用もお高めです。

サイディングは塗料によっても耐久年数は変わってきますので、塗料選びと合わせて考えましょう。

2.コンクリート

コンクリート

『コンクリート』はサイディングボードに比べると、メンテナンス周期15~20年と周期は長めになります。

コンクリートで特筆すべきは、メンテナンス周期よりも耐用年数です。

きちんとメンテナンスがされていれば、外壁材としての耐用年数が50~100年ももつことが最大の特徴です。

3.タイル

タイル

『タイル』は粘土や石材を砕いたものを焼き固めたものです。

磁器質、せっ器質のものが外壁材として使われ、耐久性・耐候性に非常に優れ、美しさも長持ちする素材です。

基本的にメンテナンスは不要(耐用年数は40年程度)です。

施工業者の具術や使われる接着剤の質により、自然災害による浮きや剥離が起こりやすい、下地の劣化に気付きづらいといった注意点も。

費用相場:2,500~10,000円(1㎡あたり)

外壁工事

サイディング、コンクリート、タイルは、以前は主流だったモルタルなどに比べて優れた耐久性を持っています。

しかし、タイルはもちろんサイディングも、外壁材のつなぎ目にあたる目地の処理が適切にされていないと、耐久性を活かしきれませんので注意が必要です。

メンテナンスフリーに近い住宅塗料はどれ?

では、メンテナンスフリーに近い塗料にはどんなものがあるのでしょうか?

1.シリコン系塗料

『シリコン系塗料』は、近年使用されることの多い塗料で、耐用年数も8~15年と一般的です。

費用相場:2,500円~(1㎡あたり)

2.光触媒塗料

『光触媒塗料』は太陽光や雨などで外壁を綺麗に保つ作用がある塗料のため、汚れに強いとされています。

耐用年数も10~15年と長めですが、メンテナンスコストは高めです。

費用相場:4,000円~(1㎡あたり)

3.フッ素系塗料

『フッ素系塗料』は費用はかかるものの、耐久性15~20年とトップクラスです。

光沢があるのも特徴で、商業施設などにもよく使われている塗料です。

費用相場:3,500円~(1㎡あたり)

4.遮熱系塗料

『遮熱系塗料』は非常に高価ですが、耐久性が非常に高い(耐用年数15~20年)だけではなく、熱を反射する効果があり、屋内の気温を快適に保ちます。

エコ塗料として、自治体から補助を受けられる場合もあります。

費用相場:5,000円~(1㎡あたり)

5.その他(アクリル・ウレタン系)

以前は住宅の外壁塗装の主流だったアクリル系塗料やウレタン系塗料は、耐用年数が10年以下と短いため、現在ではあまり使用されていません。

費用相場:1,000円~(1㎡あたり)

失敗しない秘訣は信頼できる住宅会社を選ぶこと

提案をする営業マン

以上のように、外壁材と塗料の選び方次第では住宅の外壁をメンテナンスフリーに近づけることは可能です。

しかし、素人判断であれこれ決めていくのには不安がつきものですよね。

住宅の外壁で失敗しないために大切なのが、こちらの要望にあわせた外壁材や塗料を適切に提案してくれる住宅会社に依頼をすることです。

信頼の出来る住宅会社と一緒に、理想の家づくりを実現させてくださいね。

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