- 「子供には個室を用意するべき…?」
- 「広い子供部屋が確保できない…」
- 「壁紙はどのような種類を選べばいい…?」
これらは、注文住宅で子供部屋の間取りを考える際に
多く聞かれる悩みです。
ご存知の通り、子供の成長は著しいものです。
年齢にもよりますが、数年後には毎日の生活習慣や体格、
考え方などが現在と大きく変わっている可能性もあります。
そしてそれに伴い、注文住宅の子供部屋に求められる機能も
変わっていきます。
この記事では、子供の成長にしっかりと対応できる
「理想的な注文住宅の子供部屋」を作るためのポイントを
いくつか紹介していきたいと思います。
1.間仕切りの設置を考える
間仕切りの設置は、子供が2人以上いる世帯に多く採用される
「将来的に注文住宅の子供部屋を仕切ることができる」プランです。
小さいうちはひとつの部屋で一緒に過ごし、ある程度の年齢に
なったら間仕切りでそれぞれの空間を区切ることを前提に考えます。
では、間仕切りをするにはどのような方法があるのでしょうか?
いくつかみていきましょう。
- 間仕切り用の家具やパーテーションで空間をゆるやかに区切る
- クローゼットを仕切りに使う
- 工務店などに依頼して間仕切り壁を設置する、出入り口は共通
- 間仕切り壁を設置する、出入り口も別々で完全分離
間仕切りの種類は、子供の人数や性別によって適したものを選ぶ
ようにしましょう。
完全分離を前提としたプランニングなら、あらかじめドアを
2つ設置しておくのがおすすめです。
また、間仕切りを設置したあと一方の部屋に窓がなくなって
しまうケースもありますので、
採光や換気についても考えておく必要があります。
2.収納は可動棚にする
習い事や部活動などによって、子供の持ち物は大きく変化します。
収納内の棚板は、荷物の形状や大きさに合わせて自由に位置が
変えられるタイプがおすすめです。
3.子供部屋の壁紙選びは子供の意見も反映しよう
注文住宅で子供部屋の壁紙を考える際、
女の子ならピンク系の壁紙、男の子ならブルー系など、
親の独断で選んでしまうケースがあります。
しかし、個室はプライベートな空間なので、
長い時間を過ごす本人の意見にも耳を傾けたいもの。
多少派手な柄や子供っぽい柄を選んでしまうかもしれませんが、
壁紙の耐用年数は5~10年ほどです。
もちろん、もっと早めに張り替えても問題ありません。
床材などに比べて安価に張り替えることが可能ですから、
自由に選ばせてあげるようにしましょう。
4.親の目が届かない子供部屋は注意
注文住宅の子供部屋は、生活動線を考えた配置にしましょう。
玄関から子供部屋に直行することが可能な間取にしてしまうと、
親が気が付かないうちに子供が出掛けたり帰宅したりすることにも
なりかねません。
2階に上がる際に家族が過ごす空間を必ず通ることになる
「リビング階段」も人気です。
5.子供部屋の広さ(間取り)に気をつける
「子供の人数が多い」「建築面積が狭い」そのような理由から、
注文住宅を建てる際、子供部屋があまり広く確保できないと
お悩みの方もおられます。
しかし、近年の注文住宅の間取りでは、個室よりも家族の
共有スペースであるリビング・ダイニングの広さを重視する
傾向があります。
子供のプライベートな空間は必要ですが、
広くて居心地が良すぎる個室は閉じこもりの原因になってしまう
という考え方もあるようです。
収納・ベッド・勉強机さえ設置できれば(6帖程度)充分な
広さだと言えます。
6.子供が巣立った後のことも考えておく
子供がまだ小さいうちはあまり現実的に考えられないかも
しれませんが、親元から巣立った後のことも注文住宅で子供部屋を
考える際には視野に入れておきましょう。
- 壁を撤去してゆとりある間取りにする
- 趣味の部屋にする
- 来客用の部屋にする
といった活用法があります。
ただし、注文住宅の工法によっては、
柱や耐力壁(建物の構造に関わる壁)は取り壊せないことを
知っておきましょう。
撤去可能な壁とできない壁を把握しておくと、将来的に
注文住宅のリフォームプランが立てやすくなります。
理想的な子供部屋を作るために
注文住宅で子供部屋をつくる際は、
子供の成長に伴うライフスタイルの変化に柔軟に応じることが
できる間取りがおすすめです。
区切る間仕切りの設置を考慮したうえで、
室内に窓やドアを配置するようにしましょう。
また、将来的に子供が巣立った後のことも考えておくと、
注文住宅のリフォームがしやすくなります。
子供の希望も取り入れた、素敵な子供部屋を作りたいですね。