「マイホームは注文住宅で建てたい!」とお考えの方も
多いのではないでしょうか?
注文住宅は、外観・内装・オプション・間取りなどを
自由に決めることができますので、どんな家にするのか
想像しただけでもワクワクしてしまいますよね。
そんな憧れの注文住宅ですが、購入する前にしっかりと
考えておきたいことがあります。
それは、『注文住宅のメンテナンスにかかる費用』です。
注文住宅を建ててから後悔しないよう、
各ポイントをしっかり押さえておきましょう。
注文住宅におけるメンテナンスの必要性
注文住宅を建てると、5~10年に1回程度の周期で
外壁や屋根のメンテナンスが必要になると言われています。
例えば、「見た目も綺麗だしまだ大丈夫だろう」と怠って
しまった場合、
- 家が湿気やすくなる
- 壁が歪む
- 壁にヒビが入る
- 雨漏りをしてしまう
- シロアリの発生
などといった原因にも繋がります。
結果、将来的に修繕費用が高くついてしまうことも
考えられますので、定期的なメンテナンスを心がけるようにしましょう。
メンテナンス費用相場
では、外壁や屋根にかかるメンテナンス費用の相場は
一体どれくらいなのでしょうか?
建物の面積や素材などによって費用は変わってきますが、
目安としては下記の通りになります。
- 外壁塗り替え費用:100万~150万円
- 屋根の塗り替え費用:20万~30万円
- 足場代:1㎡当たり1000円程度
特に外壁や屋根の場合だと『足場の費用』が掛かるため、
一度にまとめて行う方がお得になります。
これに加え、壁紙・フローリングといった『屋内の設備』も
必要があれば随時修繕を行うようにしましょう。
- クロスの部分補修:1㎡当たり2000円程度
- フローリングの部分補修:5000円~30,000円程度
- 配管の点検・部品交換:~30,000円程度
修繕計画を建てる際のチェックポイント
『10年に1度』とはいえ、注文住宅の修繕費用は大きな出費になります。
無駄な出費を抑えるためにも、注文住宅の修繕計画を立てる前に
チェックしておきたいポイントをいくつかご紹介したいと思います。
1.注文住宅で修繕が必要になる箇所を把握する
- 屋根(雨漏りの修理や防止・屋根材の葺き替えなど)
- 外壁(サイディング・塗装の塗り直しなど)
- 構造体(家の耐震補強・坊蟻など)
- 屋内(壁紙・水回りの設備など)
主に必要不可欠となる箇所は以上の4つになります。
生活をしていて気になる箇所があれば、住宅会社に相談するように
しましょう。
2.住宅会社の保証内容を確認する
注文住宅を購入する際、住宅会社側で設定されている
保証内容がどうなっているのかを、契約をする前に確認をしておきましょう。
- メーカー保証のメンテナンスは何年ごとに行われるのか?
- 保証の範囲はどこまでの部分なのか?
上記をしっかりと確認しておかないと、思わぬ費用が発生してしまう
かもしれません。
3.注文住宅の修繕資金について考える
10年ごとに100万円の費用がかかることを想定すると、
最低でも『毎月1万円』は修繕積立金をためておきたいですね。
しかし、その間にも住宅ローンの返済はありますので。
住宅ローンを組む際には『修繕資金』や、固定資産税などの
『維持費』についてもしっかりと考えて返済計画を立てる必要があります。
⇒ 1000万円の家を買うと固定資産税はいくらになる?
メンテナンスフリーの注意点
注文住宅では、外壁や屋根材なども自分で決めることができます。
これから外壁や屋根材を選ばれる際に『メンテナンスフリー』という
魅力的な言葉を聞くかもしれません。
ここでいう『フリー』とは、耐久性・耐候性に優れた素材や
塗料を使用していることを指す場合がほとんどです。
従来の素材や塗料より長持ちしますので、結果的に費用を抑える
ことが可能です。
しかし、『10年に1回程度の修繕』が、『15年~20年に1回』になる
ということであり、ずっと修繕の必要がなくなるというわけでは
ないので注意が必要です。
⇒ 手入れ不要な外壁にしたい!注文住宅はメンテナンスフリーにできる?
注文住宅の未来を見越して今考えておく
せっかく注文住宅の購入費用を安く抑えられても、
修繕費用が高額になってしまったり、建て替えざるを得なくなったり
してしまっては意味がありませんよね。
注文住宅を建ててから後悔しないために大切なことは、
住宅会社側が提示している保証内容をしっかりと把握し、
修繕積立金を踏まえたローンのプランニングを検討することです。
分からない部分や気になる点は積極的に住宅会社に相談し、
悔いのない家づくりを実現させてくださいね。