注文住宅を建築するにあたって、安い土地を見つけた時ほど
嬉しいことはありませんよね。
安い土地に出会えた場合、もし予算が余れば建築費や
家具の購入に充てることもできますし、
住宅ローンの返済を早めることだって夢ではありません。
しかし、ちょっと待ってください。
安い土地だからと言って、安易に購入を決断してしまって
良いのでしょうか?
もしかすると何か理由があるのかもしれません。
この記事では、
安い土地を購入する前に知っておきたい注意点に
ついて詳しくお話したいと思います。
安い土地にはそれなりの理由がある?
まず知っておきたいのが、「土地の周辺環境が良いうえに安い!」
そんな土地は滅多にないということです。
相場よりも安い価格で土地が売り出されているならば、
それには何かしらの理由があると考えましょう。
例えば、
- 周辺の土地よりも低くなっていて水害が起こりやすい
- あるいは元々池があった土地で地盤が緩い
土地が安いのには、こんな理由がある可能性もあります。
このようなケースの土地を購入した場合、
盛土や地盤補強工事の必要性があり、予定外の出費が
増える場合もあります。
また、電気、ガスなどのライフラインが整備されていない
ケースでも出費が増えますので、
土地の購入前にしっかりと確認する必要があります。
他にも、
- 時間帯によって交通量が多くなる土地
- 急な坂道を通らなければ買い物に行けない土地
などなど、土地を見ただけではわからない情報もあるので、
時間帯を変えながら周辺の様子も確認するようにしましょう。
土地が安い理由には、
このような可能性が潜んでいることも知っておきましょう。
旗竿地(はたざおち)を購入する際に注意すべきこと
細長い通路の先にメインとなる敷地が広がる『旗竿地』は、
周辺の土地相場よりも安い価格で売り出されることが多いので
狙い目ではあります。
※旗竿地は敷延(しきえん)と呼ばれることもあります。
しかし、『旗竿地ならではの注意しておきたポイント』が
あります。
それは、通路となる細長い入口部分の土地の広さです。
ここは駐車場として利用する家庭がほとんどですが、
道路に面する場所の幅が狭いと、車種によっては幅が足りなく
なり、『駐車ができない』ということがあるからです。
たとえ駐車ができたとしても、幅に余裕がない場合は
車の乗り降りに苦労することになります。
そして、住宅の建設時であれば『工事車両が入れない』という
事態もあり得ます。
駐車場として利用する予定の場合は、
車の幅よりも少なくとも1メートルは余裕を持つ土地を
選ぶようにしましょう。
また、旗竿地の場合は土地の四方を建物に囲まれている
可能性があります。隣家との間隔が狭いと、1階の大部分が
日陰となってしまうので、その点も注意が必要です。
最近はリビングを2階に設置する家庭も増えていますが、
安い旗竿地を購入される場合は、
そのような案も含めて解決策を考えておくと良いでしょう。
安い土地を購入する前に
たとえ価格の安い土地だったとしても、
上記のようなメリット・デメリットをしっかりと把握
していれば、後悔のない良い買い物ができます。
しかし、素人判断で決めてしまうのは危険がつきものです。
自分で判断ができない時は、まずは住宅会社などに相談して、
安易に安い土地を購入しないように気を付けましょう。