最近では、地球環境に優しい省エネ住宅への取り組みが
進んでいます。
家の新築を考えている皆様も、『ZEH住宅』という言葉を
よく耳にしませんか?
ちなみにZEHとは、
『ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス』の略称です。
ZEH住宅の基準に適合した新築住宅を建てた場合、
補助金がもらえたり、光熱費を大幅に節約できたりと
嬉しいメリットが数多くあります。
この記事では、『ZEH住宅』についてと、補助金を受け取る
ための条件について詳しくご紹介していきたいと思います。
ZEH住宅の定義とは?
そもそも『ZEH住宅』とは、どういった住宅なのでしょうか?
経済産業省の資源エネルギー庁の定義によれば、
ZEH住宅とは、
省エネを実現し、太陽光発電等でエネルギーを創り、
年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量が
概ねゼロ以下となる住宅のこと。
以上が、ZEH住宅の定義となります。
『高断熱の家』は、冷暖房のエネルギーをあまり必要とせず、
省エネになります。また、高効率の住宅設備を使用することで、
消費エネルギーはさらに削減できます。
更に太陽光発電などでエネルギーを作る機能も兼ね備えていれば、
消費エネルギーに対して作り出すエネルギーがほぼ同等の、
まさしくプラスマイナス『ゼロ』のエネルギーで住める家が
できあがるのです。
一般的なご家族(4人)の場合、
年間約14万円掛かる電気代をほぼ0円にすることができるため、
お財布にとても優しい家だといえます。
ZEH住宅の補助金はいくらもらえる?
では、ZEH住宅を建てることで、
いくら補助金をもらうことができるのでしょうか?
新築で建てる場合、一般社団法人『環境共創イニシアチブ(sii)』で
公募している、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業の
補助金の申請ができ、
今だと70万円の補助金を貰うことができます。
補助金申請の条件として、
- ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていること。
- 申請者が常時居住する住宅であること。
- ZEH住宅であることを示す証書を事業期間内に報告・提出できること。
- 建築会社はsiiによって登録された『ZEHビルダー』を選ぶこと。
以上の条件に適合する必要があります。
補助金申請の為の公募期間が設定されていますが、
補正予算案などで新たに公募される可能性もあります。
要件が変更されることもありますので、よく確認しましょう。
参考サイト:環境共創イニシアチブ(sii)公式サイト
⇒ 知っ得!新築住宅の購入で利用できる補助金制度まとめ
ZEH住宅のデメリットは?
ランニングコストにすぐれ、補助金も受けとれ、環境にもよい
ZEH住宅ですが、デメリットがないわけではありません。
まず、どうしても初期投資が高くついてしまう点が挙げられます。
そして、ZEH住宅はまだ成長過程にある技術が多く、
建築会社側が慣れていない可能性もあります。
ZEHビルダーだからといって試行実績が豊富とは限りませんので、
色々な住宅会社の話しを聞き、検討する必要があるでしょう。
しかし、国ではZEH住宅について2020年を目処に
「標準的な新築住宅でZEHの実現を目指す」とし、
2030年には「新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」
としています。
建築会社側もこの基準に対応できるように、
どんどん技術を取り入れていくことになるでしょう。
ZEH住宅で後悔しないコツ
ZEH住宅は、現時点ではまだスタンダードとは言えないかも
しれませんが、
10年後、20年後には当然の仕様となる可能性があり、
通常の家よりも資産価値が高くなると言われています。
また、エコで補助金が貰えるだけではなく、
光熱費の削減と住環境の良さもZEH住宅の魅力ですから、
今からZEH基準の家を建てる価値は十分にあります。
ZEH住宅を建てられるハウスメーカーの中でも、
特に信頼できる業者をしっかりと選ぶためには、
坪単価や費用だけで比較するのではなく、
信頼性や施工技術など、様々な視点で比較することを
おすすめいたします。