注文住宅の土地探しにあたり、何かと夫婦の意見がぶつかりあうことは多いものです。
家は一生に一度の大きな買い物。
せっかくだったら郊外の広い土地を購入して広々と生活したい!子供ものびのびと育ってくれるはず。
いくら広い土地でも郊外はちょっと…。
子供の教育や利便性を考えたら
狭くても構わないから都市部の土地を購入したい!
このように、夫婦それぞれの希望する条件が全く違うといったケースも珍しくありません。
しかし、せっかく新築の家を建てるのですから、お互いが納得する形で円満に解決したいですよね。
この記事では、土地探しの段階で夫婦の意見が合わないとき、どのように解決策を探ればよいのかを考えていきたいと思います。
土地探しで夫婦の意見が合わない理由
まずはじめに、土地探しで夫婦の意見が合わない理由をいくつか挙げていきたいと思います。
一体、どのような理由で意見が合わないのでしょうか?
エリアの問題(郊外or都市部)
- 通勤しやすい都市部の土地を購入したい
- 通勤時間が多少長くなっても広い土地に住みたい
- 自然が多くのびのびとした環境(郊外)の土地で子育てしたい
- 教育水準が高い文教エリア(都市部)で子育てしたい
同じ予算で考えた場合、土地が少々狭くても利便性が高い都市部に住みたいか、土地の広さを優先して郊外エリアを希望するのかで意見が食い違ってしまうことがあります。
エリアの問題(実家からの距離)
- 妻の実家の近くに住みたい
- 夫の実家の近くに住みたい
- 配偶者の実家に近すぎるエリアには住みたくない
夫婦どちらの実家の近くに住みたいかで、意見が食い違ってしまうことがあります。
妻の実家の近くであれば子育ての支援が期待しやすく、夫の実家の近くであれば帰省がしやすいでしょう。
また、親の過干渉を避けるため「実家の近くには住みたくない」という希望も少なくありません。
土地の購入時期
- 良い土地があればできるだけ早く購入したい
- まだ土地を購入する時期ではないと思う
土地の購入時期について意見が合わないケースもあります。
反対に早く土地を購入したい理由の一例として、
- 「現在支払っている家賃がもったいない」
- 「早く子育ての環境を整えたい」
- 「金利が低いうちに買いたい」
などが挙げられます。
また、まだ家を建てる時期ではないと考える理由としては
- 「もう少し頭金を貯めておきたい」
- 「子供が学校に上がってからにしたい」
などが挙げられます。
土地の購入コストに対する価値観の違い
- 土地の購入コストをできるだけ抑えたい
- 支払える範囲内であれば土地選びに妥協したくない
そもそも土地や住まいにどれだけの予算を考えているか、夫婦の意見が合わないケースも珍しくありません。
購入予算はエリア選びにも大きく影響してきます。
土地探しの優先順位をはっきり決めよう
以上、土地探しで夫婦の意見が合わない理由をいくつか挙げていきましたが、当てはまる理由がありましたでしょうか?
解決のためには、お互い歩み寄ることが何よりも大切です。
夫婦どちらかが「自分ばかりが妥協した!」と思わないように、納得できる方法を考えてみましょう。
続いて、解決に繋げるための「3つのポイント」をご紹介します。
1.優先順位を決めてお互いの妥協点を探る
お互いの希望をすべて両立することは難しいため、優先順位をはっきりと決めることが大切です。
まず、夫婦それぞれの土地に関する希望を書き出してみましょう。
そして譲れないポイントから順に並べることで、意見が合う部分や妥協できる部分が見定められます。
2.希望する理由を具体的に説明する
夫婦の意見が合わない場合は、なぜその条件を求めるのか、理由を具体的に説明しましょう。
また、相手が希望するエリアの特徴を知ることで、「郊外の土地は不便」「都市部の土地は子育てに向いていない」といった先入観にとらわれていることに気づく可能性もあります。
3.土地探しの専門家に相談する
夫婦それぞれの希望する条件を整理できたら、土地探しの専門家に相談してみるのもおすすめです。
意見がなかなか合わないとつい感情的になりがちですが、第三者の意見を聞くだけで冷静になれることもあります。
また、夫婦だけでは思い及ぶことのなかった土地の専門家ならではの提案を聞くこともできるでしょう。
- 建てたい家に適した土地を探してもらえる
- 地盤改良が不要な土地を見定めてもらえる
- 夫婦の意見を汲み取った土地探しがしてもらえる
- 個人で土地を探すよりも効率よく情報収集できる
ハウスメーカーや設計事務所に土地探しを含めた家づくりの依頼をすると、上記のようなメリットが期待できます。
お互いが納得できる土地を見つけよう
家づくりの初期段階である「土地探し」の際に夫婦の意見が合わないと、感情的になってしまうこともあるはずです。
しかし、意見のすり合わせを十分にしないまま土地の購入に踏み切ってしまうと、のちのち後悔することにもなりかねません。
夫婦で長く暮らす土地ですから、お互いの意見を尊重しながらしっかりと話し合い、納得できる良い土地を見つけてくださいね。