住宅ローン繰り上げ返済には要注意!損をしない返済のタイミングは?

繰り上げ返済
住宅ローンは、家を購入されるほとんどの方にとって、
人生最大の借入となります。
ですので、「出来るだけ早く完済してしまいたい!」と
繰り上げ返済をお考えの方も多いのではないでしょうか?
しかし、焦って返済をしてしまうと、
かえって損をしてしまうこともありますので、
返済のタイミングには注意が必要です。
では、どのようなタイミングで返済すれば良いでしょうか?
この記事では、『繰り上げ返済』についての概要と、
『損をしない返済のタイミング』について
詳しくご紹介していきたいと思います。

繰り上げ返済とは?

『繰り上げ返済』とは、毎月の返済額とは別に
住宅ローンの全額、または一部を先取りして返済することです。
返済期間を変えずに月額の返済額を減らす『返済減額型』と、
返済額を変えずに返済期間を短縮する『期間短縮型』があります。

繰り上げ返済のメリット

繰り上げ返済メリット
最大のメリットとして挙げられるのが、
利息を軽減できることです。
そして、時期が早いほど効果も大きいです。
例えば、住宅ローンを借りてから1年後のタイミングで
返済をした場合、具体的にいくら得をするのでしょうか?
期間短縮型の場合をもとに、シュミレーションをしてみました。

借入額3000万円・年利0.7%・当初35年ローンの場合

返済額  総返済額(繰上げあり) 総返済額(繰上げなし)
1年後に100万円 33581565円
(返済期間33年9か月)
33833520円
(返済期間35年)

以上のように、実際に計算してみると
合計で251955円の得をすることが分かりました。
返済には手数料がかかることも多いですが、
もしお金に余裕がある場合は、検討してみてはいかがでしょうか。

繰り上げ返済のデメリット

繰り上げ返済デメリット

返済を優先させると貯金ができない?

貯金よりも返済を優先させてしまうと、
急な出費に対応できなくなります。
特に住宅を購入したての頃は、子どもがまだ小さい等の理由で
出費がかさむことも多いです。
貯金が底をつき、本当にお金が必要なときに
借金していては、元も子もありません。

住宅ローン特別控除が受けられなくなることも…

返済をしすぎた場合、『住宅ローン特別控除』が
受けられなくなってしまうことがあります。
特別控除とは、住宅ローンを利用して
住宅を購入したとき、一定の要件を満たせば、
10年間にわたり住宅ローン残高の約1%が減税される制度です。
しかし、総返済期間が10年を切ってしまうと
住宅ローン特別控除が受けられなくなるので、注意しましょう。

正しいタイミングはいつ?

住宅ローン返済
返済のタイミングによっては、
損をしてしまうこともありますので、注意が必要です。
正しいタイミングで返済をするためには、
下記の項目を参考に、ご自身にあったタイミングで
返済をするようにしましょう。

お金に余裕がある方のベストタイミング

お金に余裕があり、早く住宅ローンから解放されたい
という方は10年後の一括返済をおすすめします。
現在の住宅ローン金利は0.7%程度ですが、
住宅ローン特別控除による節税額はローン残高の1%です。
10年間返済を我慢することにより、得をします。
利用している住宅ローンの金利が1%を超える場合は、
貯金や投資より繰り上げ返済を優先しましょう。

急な出費に備えたい方のベストタイミング

十分な貯金がなく、急な出費に備えておきたい方は、
まず貯金を増やすことを優先しましょう。
すぐに繰り上げ返済ができなくても、10年間は控除が
ありますので、大きく損をすることはありません。
まずは、生活に余裕ができるまで待った方が安心です。

住宅ローンの返済は計画的に行いましょう

以上のことから、繰り上げ返済には利息の軽減効果が
ありますが、手元の貯金を削ってまでする必要は無い
ということが分かりました。
大手金融機関のホームページでは、返済時のシュミレーションも
できるため、
もし気になる方は比較、検討する際の参考にしてみてくださいね。

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