注文住宅は高い?建売住宅との価格差とメリット・デメリットを比較

家を比べる
家を買おうと考えている人の中にも、
「注文住宅と建売住宅の違いが曖昧だ」という方が
多いのではないでしょうか?
それぞれに特徴がありますので、最初の段階で自分にあった
住宅を検討することが大切です。
また、一般に注文住宅は建売住宅より高いといわれていますが、
実際どのくらいの価格差があるのでしょうか?
このページでは、
注文住宅・建売住宅の価格差とそれぞれのメリットデメリット
比較していきたいと思います。

建売住宅のメリットは?

建売住宅のイメージ
一般的に『建売住宅』とは、土地と建物をセットで購入する
住宅のことをいい、
まとまった土地を区切り数棟から十数棟の住宅が立ち並びます。
大手の不動産会社が売り主になる場合は、
街を開発して、数百棟もの住宅が販売されることもあります。
建売住宅のメリットはなんといっても『分かりやすさ』です。
価格が明示されており、住宅も完成しているので、
価格と間取りを比較検討しながら選ぶことができます。
複数の住宅をまとめて建築するため、
材料調達や人件費などのコスト面でも有利とされます。

建売住宅のデメリットは?

建売住宅のデメリットとしては、完成品を購入するため、

  • 工事過程が見えない
  • 間取りや設備の自由度が低い
  • 建材が予め決まっている

といった点があげられます。
また、一般的に建売住宅は、同時に販売される住宅同士は
外観に統一感を持たせます。
それが街並みの調和を生み出す一方、没個性的になるのは
否めません。

注文住宅のメリットは?

注文住宅のイメージ
『注文住宅』は、間取り・外観・建材・設備にいたるまで
自由に自分の意見を取り入れることが出来る住宅です。
土地から自分で探し、そこに住宅を建てることが大半です。
家族の意見を取り入れることが出来ますので、
ライフスタイルにあった理想の家を建てることができます。

注文住宅のデメリットは?

こだわりの家が建てられる注文住宅ですが、建売住宅と
比較すると『高コスト』になりがちで、竣工までに要する時間が
長いというデメリットがあります。
また、自由に決められるといっても、必ずイメージ通りに
注文住宅が建てられるかは別問題です。
自分の希望を設計者や施工者に伝えるため、また、
価格を抑えながら要望を叶えるためにも、
ある程度の『事前知識』を仕込むといった努力も
必要になるかもしれません。

注文住宅と建売住宅の耐震性に違いはあるの?

家の設計図
次に、注文住宅と建売住宅の耐震性の違いについて
比較してみたいと思います。
両者の耐震性の違いですが、『建売住宅』の場合は耐震性も
規格化されています。
そのため、建築基準法を満足する標準的な耐震性能を持つ
住宅となるでしょう。
もちろん耐震性を高めるために『筋交い』を増やしたり、
『耐震壁』を増やすことはオプションとして行っている会社も多いです。
しかし、耐震性を高めようとした場合、窓を塞ぐ必要があったりと
どうしても外観に影響が出てしまいます。
要するに、元の規格化した耐震性能以上の住宅にしたい場合は、
間取りや意匠上の柔軟な対応が難しいのが現状です。
以上の点を考えると、
規格化された標準の耐震性能でよい場合は『建売住宅』、
さらに耐震性能を高めた住宅にしたい場合には
コストの調整がしやすくこだわりの家を建てることができる
『注文住宅』がおすすめです。

注文住宅と建売住宅の寿命の違い

家の寿命
注文住宅と建売住宅の寿命には、一体どれくらいの違いが
あるのでしょうか。
家を購入してから何年間住めるのか?気になるところですよね。
一般的に、新築一戸建ての寿命(木造耐用年数)は
30年から35年程度と言われていますが、注文住宅と建売住宅とで
比較した場合、双方共にほとんど寿命の違いはないと言われています。
しかし残念ながら、建売住宅のほうが欠陥住宅が多いと
言われているのも事実です。
その原因として挙げられるのが、コスト削減と手抜き工事
購入前にはすでに家が建っていて、どのような工事をして
いるのかを把握することができない建売住宅ならではのデメリットです。
反対に注文住宅の場合は、建築工事の様子をしっかりと
見届けられますので安心ですよね。
また、家のメンテナンスを定期的にすることで、
耐用年数よりも長く住み続けることができます。

注文住宅と建売住宅の価格差は?

では、注文住宅と建売住宅の購入価格にどれくらいの価格差が
あるのか平均的な価格を見て比較してみましょう。

住宅の種類 目安額
建売住宅 3,600万円(土地・建物代)
3,000万円(建物代のみ) 3,000万円(建物代のみ)
4,800万円(土地・建物代)

上記では、注文住宅の価格は『建物代のみのケース』と、
『土地・建物を合わせたケース』の両方を記載しています。
国土交通省の住宅市場調査によると、注文住宅を購入した人のうち、
土地を購入した人の割合は63.2%です。次いで、

  • 相続を受けた……13.4%
  • 土地を無償で借り受けている……9.4%

となり、その他にも

  • 地代を払って借りている
  • 贈与を受けた

など、さまざまな取得方法があるため、別々に価格を表示しました。

毎月の住宅ローン返済額で比較

家とお金のイメージ
総額の目安も大切ですが、住宅ローンの返済額の負担感も大切です。
注文住宅と建売住宅の毎月返済額も比較してみましょう。

住宅ローンの借入れ条件

  • 頭金は、総額の10パーセントとする
  • 返済期間35年
  • 全期間固定型・金利1.2%・ボーナス払いなし
  • 団体信用生命保険や保証料については考慮しない

上記の条件での借入額と毎月返済額は以下のようになります。

住宅の種類 借入れ額 毎月返済額
建売住宅 3,240万円(土地・建物代) 9.5万円
注文住宅 2,700万円(建物代のみ) 7.9万円
4,320万円(土地・建物代) 12.7万円
注文住宅との差額
2,700万円(建物代のみ)の場合 1.6万円
4,320万円(土地・建物代)の場合 3.2万円

上記比較表をご覧になればお分かりの通り、
土地が既にあったり、土地を譲り受ける予定があったりする場合は
建物代だけで済むため、毎月返済額は1.6万円の差です。
これならば、家族での外食を控え、飲み会を各夫婦が1回程欠席すれば
変わらず返済できそうです。

節約をするイメージ
『土地も含めて』の場合、3.2万円の差額となりますが、
これを大きいとみるか小さいと見るかはその人の価値観によりけり。
といえそうです。
家の間取りや設備を重視し、施工から家づくりに関わりたいとする人ならば、
3.2万円の上乗せを安いと思われるでしょうし、
逆に「完成品を買ったほうが手っ取り早い」と思う人ならば、
毎月3.2万円高くなることは受け入れられないでしょう。
結局のところ、
注文住宅と建売住宅は、同じ住宅であっても性質が全く異なります。
下地が異なるため、比較は限定的になります。
最初の段階でそれぞれの特徴を知り、
感性に合うほうを選択するのが一番だといえますね。

注文住宅の価格を抑えるためには?

リビング
では、注文住宅の価格を抑えるためには
具体的にどのようなコストカットを行っていけば
いいのでしょうか?
何点か具体例を挙げると、

■お客様や家族のくつろぎの間であるリビングなどは
「見栄えを良く」しておき、家族それぞれの部屋には
「安価な壁紙」を張る。
■収納スペースは「合板のむき出しのまま」にする。

上記のような考え方で予算設計をすると、
コストを抑える部分が少しずつ見えてきます。
また、設備なども必要最小限の付加価値でとどめ、
「あれば便利だけど、なくとも十分機能性に富んでいるもの」
積極的に選ぶなどしてみましょう。

理想の家を建てるために

親子
価格が高いと思われている注文住宅ですが、
こだわりたい箇所に優先順位をつけ、費用をかける
ところや節約する箇所をきちんと割りだしていくことで、
ご家族が理想とする注文住宅を建てることもできます。
家は一生に一度の大切な買い物です。
注文住宅と建売住宅の違いをしっかりと比較し、
検討するようにしてくださいね。

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